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宇宙からのメッセージ

宇宙からNASAに届いたメッセージを日本語に翻訳したものです。

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君の中の碇シンジの日

僕は僕の中に何人かの僕が潜んでいて、ゲーム・オブ・スローンズのように、入れ替わり立ち替わりで、鉄の玉座を奪い合っている。
たまに自分に自信のない碇シンジのような自分が座ってる事がある。
多分みんなもあるでしょ。

そいつが椅子から降りるときは、テキトーくんが「人間なんて脳みそが処理できる程度に、物事をテキトーに認識して生きてるんだから、もっとテキトーで良いんだよ」と説得する。
碇シンジは一回テキトーに物事を見てみる。
そのうち自分の自信そのものに興味がなくなり、テキトーくんに椅子を譲る。

直線が本当に直線かどうかなんて僕らじゃわからない。
微妙にギザギザしているものでも、そのギザギザを逐一ギザギザとして処理していたら、脳みそが栄養不足になってしまうから、だいたい直線ならもう直線として処理している。
その他にも、人間の聞こえる周波数や、視力など、必要な処理範囲で生きられるように進化して、知らない範囲はテキトーな都合のいい生き物なのである。

記憶だってテキトーだ。

エリザベス・ロフタスの初期の研究の一つに、裁判での目撃証言の信頼性と、誘導尋問による証言への影響についての調査がある。被験者は自動車事故の映像を見せられた後、衝突した車のスピードを想像してみるように言われた。
すると、どのくらいの速さで「ぶつかったのか」と尋ねられるより、どのくらいの速さで「激突したのか」と尋ねられた場合のほうが、速い速度を答える傾向が見られた。
別の実験では、ディズニーランドに実際に行ったことのある人にディズニーランドの広告を見てもらった。その広告ではバッグズ・バニー(アニメで有名なウサギのキャラクター)のことが述べられ、部屋には看板も掲げられている。その後、昔自分が行ったときバッグズ・バニーに会ったかどうか尋ねてみると、3分の1の人が会ったと答えた。実際にはバッグズ・バニーはワーナー・ブラザーズのキャラクターで、ディズニーランドには存在しない。

正しいかどうかなんてこの脳みそじゃわかんねえし、どうでもいいのだ。
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バイアスの育つ日

なんとなく良い悪い選んで生きているけれど、価値観が自分のものかどうかなんて曖昧なもんだ。
「10代からの心理学図鑑」っていう僕の好きな本があるんだが、そん中にこんな調査が書かれてる。
『1940年に、ケネス・クラーク、マミー・クラーク夫妻は、差別されているアフリカ系アメリカ人の子どもと同年齢の白人の子どもがどのように社会的態度を身につけていくのかを調べました。子どもに白と黒の人形を与え、どちらが好きかと尋ねてみると、黒人・白人に関わりなく、ほとんどの子どもが白い人形と答えました。この結果は、自分が育ったコミュニティーで黒人は白人より劣っているという偏見を子どもたちが吸収していたことを暗示しています。』
『2008年にディーナ・ワイスバーグが行った調査によると、科学に携わっていない人々は神経科学の知識やMRI画像を用いて説得されると、心理学的現象の不適切な説明でも信じてしまう傾向が強まるという。この調査結果の発表によって、刑事裁判で陪審に神経科学的証拠を提示することに対する不安が高まった。』
(どちらもマーカス・ウィークス著「10代からの心理学図鑑」三章堂 より引用)

人間なんてなそんなもんである。
正しいかどうかなんてないし、外部からもらった価値観に従うことが嫌かどうかですら人次第である。
だから自分の脳の中でじゅわっと気持ちのいいのが出たらそれに従えばいいと思う。
いやいややるのは体と心に悪いからね。
逆に体の反応にも従うべきだと思う。
蕁麻疹や熱なんか出て、体が良いバイブスじゃなかったらそれも良くないからね。

くらげのような日

孫氏の兵法曰く、流れや勢いというのは本来の実力を無視して押し切る力がある。
上手くいかない時というのがある。
それもことごとく。
遅刻したのに尿検査ひっかったり
女にフラれた上に財布無くしたり
とまあ高校時代の誰かの話は置いておいて
調子の波とは上手くいったもので、
干潮満潮大津波。人生の海はそんなに静かにしててくれないのだ。
だがまあ逆にずっと良くない訳でもない。
落ちるとこまで落ちたなんて表現があるが、落ちちゃえば落ちる事を怖がらなくて良いのだ。
人はサーファーのように波を乗りこなそうとするけれど、大抵みんな流されて沖でピチピチしている。
だから僕はクラゲのように流れに身を任せ、軽く軽く生きているのだ。
カッコ悪いだなんだと足掻こうが、どうせ流されてピチピチするなら、そっちの方が楽なのだ。
月の明かりがライトアップしてくれるまで、踊りの練習でもしながら気長に待とうかな。

甘い部屋と辛い部屋の日

へ‐や【部屋】と聞いて何を連想するだろうか。
僕は四角い箱のようなものを連想する。
多分すみっこが好きだからだろう。
丸いとすみっこが出来ないから。
我々クルーはシェアハウスをしていて、それぞれ1人ずつに部屋がある。
おんなじ大きさの箱なのだが、みんな全く雰囲気が違う。
それぞれの箱がまるで、ひとつの世界みたいになってる。
僕らはいくつもの箱の世界を行ったり来たりしながら生きてる。
ちょうど2001年宇宙の旅の最後のシーンみたいな気分だ。

あとこれは他の人からあんま聞いた事ないけど、それぞれの部屋に味を感じる。
スイートルームなんて言葉があるから、少なくともその言葉を作った人は共感してくれるだろう。
僕の部屋は僕にとって最低限のスイートにはなっていると思う。
ひゅうがの部屋はスパイシールームだと思う。
引っ越しの段ボールそのまま置いてあるから。
でも本人は寝られればスイートだからスイートルームなのだ。
エアコンないからこっから暑くなって寝れなくなったらスパイシーなのだけど、、、。
こんな感じで甘い辛いの感覚は人によって違う。
初めて来たのに妙に落ち着く部屋がある。
それはきっと好きな味付けなんだろう。
逆にすごくオシャレなのに落ち着かない部屋がある。
甘過ぎるとずっと食べていられないのだろう。
実家が落ち着くのは母の味だからだろう。
美味しいのがいちばん。
まあ、男なんか女の子を隣に置いて電気を消したらどこでもスイートなんだけどね。

レスターがFA杯とった日

我々グーナーにとっては終わりの始まり、苦い苦い2015-16シーズンの事である。
世界中を驚かせる快進撃を見せたミラクルレスターは、奇跡のプレミアリーグ優勝を成し遂げた。
何より魅力的だったのは、映画のようなバックグラウンドをもつ面々である。
(ラニエリ監督は自分役にロバート・デ・ニーロを希望しているらしい)
○工場で働きながら8部でプレーしていたレッドブルジャンキーのヴァーディー
○フランス2部のカーンから連れてこられた小柄なフランス人カンテ。かわいい。
○偉大な親父を持ちながら、シティで下部リーグをたらい回しにされ、終わったと思われていたGK シュマイケル
○長らく2部と3部を行ったり来たりして、30歳で初めて1部デビューした苦労人のモーガン
○きゃしゃすぎるとフランス4部、2部でくすぶっていたテクニシャンのマフレズ
○ビッグクラブ,マンUを戦力外となったドリンクウォーター
○下部リーグからクラブ一筋でチームを引っ張ってきたキング
○そして我らがアジアの侍シンジオカザキ
これぞプレミアルーキーズ。あまりにも出来すぎたバックボーンである。

そんな素晴らしいメンツで見事に奇跡を起こしたレスターだが、
今回話したいのはそんな狼ちゃん達のその後だ。
決してビッグクラブでなかったレスターはここぞとばかりと草刈り場とされた。
つまり主力級の選手が次々とお金持ちクラブに買われていった。
これは中小クラブの宿命とも言えるが、難しいのが、良い選手がいないと勝てないが、良い選手がいると持ってかれるという点である。
なので、躍進した中小クラブも大抵は2,3年もすると順位表の真ん中あたりに戻ってしまう。
では、奇跡の優勝から5年経ったレスターの現状はどうかというと、 FA杯を制し、現時点で欧州スーパーリーグやりたい軍団どもを抑えて堂々の3位につけている。れっきとした強豪である。今回のFA杯優勝は全くミラクルではない。
なぜ???
自分なりに考えてみる。

○フロントの目の付け所と選択に間違いがなかった。
中小クラブの選手は基本安く買ってきた選手なので、活躍すれば高く売れる。そのお金をどこに振り分けるかを間違えなかった。
スターを一点買いするのではなくマディソン,エンディディ,ティーレマンスといったそこそこの選手で抜けた選手の穴埋めをし、結果として取ってきた選手がワールドクラスへと成長した。
他では上手くいってないけど、うちでは上手く行くであろう選手。まだ見つかってないけどうちに来れば成長できる選手。そう言った選手を連れてくるのが本当に上手い。
5年経っても強いのは、目先の緊急手当てみたいな補強をしなかったからだろう。(エバンスも今後のバランスを考えての補強だろうし)
また、中堅クラブ向きのロジャースを監督として連れてきたのも正解だった。
クラブの上層部がある程度ストーリーを描いて現場と良い関係を持っていたから消耗しなかったのだと思う。

○自前の若手を上手く育てて、お金にした。
主にチルウェルの事だが、プレミアリーグにはホームグロウン枠という自国選手優遇制度があり、より移籍金が高くなる傾向がある。バーンズ,トーマス,チョードリーなども順調に成長しており、0から自前で戦力とお金を生み出せるのは継続という意味でとても重要な事だ。何事にもね。
(U-23が好調のブラックバーン今後楽しみですね)

○ヴァーディーとシュマイケルが漢気でクラブに残った。
これは結構大きいと思う。年齢的に次のステップという感じでもなかったが、行こうと思えば行ける年齢だった(ちなみにオーバメヤンは来たよ)。人生を捧げても良いと思えるクラブになっているという事だ。素晴らしい。今日久々にサポーターの入ったスタンドを見たが、やはりファンの支えは大きい。そしてこの人達の為に頑張りたいと思わせるような目のキラキラしたおじさんおばさんがたくさんいた。きっとそういう所なんだろう。人の幸せって。

長々書いたけど、成功の継続って個人でも難しいのに、組織となるとより一層である。選手が入れ替わるように、いつかは選手を取ってくる側も入れ替わらなければならない訳で、アーセナルはそれで失敗してる訳で...
立場によっても、時代によっても、つまり状況によって求められるものが違う訳で、それをこう上手く積んでぷよぷよみたいに大連鎖させる訳だ。うん。だからコツコツ仕込んでおく事が大事なのだよ。消したらその時に落ちてくるぷよをまた積んで仕込むのだよ。多分。。。

P.S. レスターと検索したら画面に花火があがったよ。すごいねGoogle
        
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